厚生労働省承認取得済み
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NovoGro パティは無機材料の合成によりできあがった顆粒をパティ状にして使用する吸収性骨再生用材料です。顆粒タイプやブロック状の製品と異なり粘着性と形成性があるため、操作性に優れ、術中、埋植部位によく馴染みます。また、術後に患部から移動する心配もありません。更に、生物由来の製品でないため、感染症等のリスクもありません。 このように無機材料を使用してかつ使い勝手が良い製品となっているため、患者様の不安や医師の感じる不便さを取り除くことが可能となっています。
NovoGro パティは独自の配合を持っています。一般的な人工骨の素材はβ-TCPやハイドロキシアパタイトといったリン酸カルシウムを主体に構成されますが、NovoGro パティはリン酸カルシウム以外に、リン酸マグネシウム、リン酸ナトリウム、酸化マグネシウム等を組み合わせています。さらにシリカを加えて粗面を形成し、より細胞がつきやすい構造にしました。
顆粒の表面に配合されているカルメロースナトリウム粉末は、水と混ざるとゲル状になり顆粒同士を結合させ、最終的に製品がパティ状になります。個々の材料はどれも国内で医薬品や食品添加物に使用されており安全性の確立されたものです。生物由来の成分を一切使用していないため、感染症のリスクもなく、安心してお使いいただけます。
NovoGro パティの乾燥顆粒が球状であることも、技術的な特徴です。球状の強度の高い粒子にデザインすることで、詰められた粒子間で、周囲の組織や移植物による圧力によって崩れることが無く、粒子間空隙を保つことで、強度を保ちつつ骨芽細胞の流路を確保することが可能になっています。
様々な材料で構成することにより、体内に移植した際にCa2+、Mg2+、Na+といった様々なイオンが溶けだし、骨芽細胞を募り、骨再生を助けます。
10,000倍率で見たNovoGro パティの表面。
SBF※内にて7日後、生体模倣アパタイトの結晶層の成長を確認。
※ SBF: Simulated Body Fluid / 疑似体液
ウサギの大腿骨外側顆に作成した6mm x 10mmの欠損にNovoGro パティを埋植。
新生骨の量と埋植したNovoGro パティの残存量を術後6週と12週で組織学的検査とmicro CTを用いて定量化。
NovoGro パティ埋植後わずか6週で、広範囲の新たな海綿骨の成長が確認された。
NovoGro パティはリモデリングを経て、12週ではさらに多くの骨と置き換わっている。
NovoGro パティで治療した欠損の治癒の進行は、6 週間から 12 週間で小柱の密度と厚さの変化によって X 線写真で観察されました。NovoGro パティは 12 週間でより放射線透過性が高くなったように見え、グラフトが再構築されるにつれて粒子の明確な球形、サイズ、および多孔性が変化しました。